高齢者3,640万人、高齢者4人に1人が労働者

9 月 20 日、ギネスワールドレコーズが日本の双子姉妹が世界最高齢で存命する一卵性双生児と認定したと発表しま
した。認定は今月 1 日時点で、年齢は 107 歳 300 日で、これまで、成田きんさん、蟹江ぎんさんの双子姉妹(故人)がもっていた 107 歳 175 日の記録を破ったそうです。また、敬老の日に合わせ、総務省は 65 歳以上の高齢者の推計人口(9 月 15 日現在)を発表し、高齢者数が前年比 22 万人増の 3,640 万人、総人口に占める割合は同 0.3 ポイント上昇して 29.1%となり、いずれも過去最高を更新したそうです。高齢者の男女別内訳は、男性 1,583 万人、女性 2,057 万人。「団塊の世代」(1947~49 年生まれ)を含む 70 歳以上が前年より 61 万人増の
2,852 万人でした。

2019 年の高齢者の総人口に占める割合を比較すると、日本(28.4%)は世界で最も高く、30%に迫る勢いとなっています。次いでイタリア(23.0%)、ポルトガル(22.4%)、フランス(20.4%)などで、他国を大きく上回っています。
そして、政府が「生涯現役社会」を目指す中、今年 1 月公表の労働力調査を基にした総務省の集計では、2020 年の高齢者就業者数は前年比 14 万人増の 906 万人で、高齢者の就業率は 25.1%と初めて「4 人に 1 人」に達しました。立社会保障・人口問題研究所の推計では、総人口に占める 65 歳以上の割合は 2025 年には 30%となり、第 2 次ベビーブーム世代(1971 年~74 年生まれ)が 65 歳以上になる 2040 年には 35.3%に達すると見込まれています。政府は人口減に伴う労働力不足対策や、社会保障の「支える側」を増やす目的で、働く意欲のある高齢者の就業機会の確保に力を入れており、今年 4 月施行の改正高年齢者雇用安定法では、70 歳までの就労機会の確保を企業の努力義務として定めました。高齢者にとって働き続けることが、生きがいや生活を支えるため等理由も様々であるように、働く場の多様な選択肢が求められています。

早めのライフプラン見直しをしましょう

近年、50 代で早めにリタイアし「自分のために時間を使いたい」方がいる一方で、定年退職後に「フリーランスになる」、「起業する」など仕事を続ける方が増えています。退職の時期が近くなってから自分のこれまでの人生を振り返り、退職後の人生について考える時代から、定年後のキャリアを早い段階でイメージすることが重要になっているのではないでしょうか。そのためにはご自身の将来の夢やライフスタイル等、生涯にわたって充実した生活を送るために「ライフプラン」を作成すること、家族構成や経済状況等の変化に伴い「ライフプラン」を修正することが大切です。FP 相談ではライフプラン表作成のアドバイスもできますので、是非ご利用いただければと存じます。

引用:総務省統計局 HP より
引用:朝日新聞 DIGITAL、読売新聞オンラインより